じゅくせんのつぶやき2

個人塾を経営しています。読書のこと、日常のことをつぶやきます。

中村文則「何もかも憂鬱な夜に」

☆ 雨の日曜日。ザ・タイガースの「モナリザの微笑」の歌詞が浮かぶ。

☆ 中学3年生が二人自習に来た。既に大学が決まった高校3年生が、1月の国家試験(介護福祉士だったかな)のテスト対策に来た。

☆ いよいよ24日から冬期講座が始まる。忙しくなりそうなので、水曜までの授業準備をした。

 

★ 夜になって、読みかけの本を読み始めた。中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」(集英社文庫)を読み終えた。

★ 恵まれない生い立ちの青年が刑務官として勤めている。担当している未決囚は、2人を殺害し、一審で死刑の判決が下っている。控訴期限の2週間がまもなく終わろうとしている。

★ 主人公は自らどうしようもない衝動を抱えている。時に暴発もし、処分を受けている。

★ 一方で、未決囚の心に近づいていく。かつて自らを指導した施設長のように。

★ 未決囚の犯罪は許されない。控訴したところで判決は変わらないだろう。しかし、このまま死なせて良いのだろうか。

 

☆ 今は、檻を挟んで、刑務官と未決囚という立場であるが、二人の違いは何なのか。

☆ 内容について考えさせられるが、それ以上に、中村さんの文体に魅かれる。

 

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)