じゅくせんのつぶやき2

個人塾を経営しています。読書のこと、日常のことをつぶやきます。

大沢在昌「雷鳴」

☆ 紅白歌合戦、韓国のアイドルグループをめぐってもめていた。結局は、病気ということで出演を自粛。大人の事情って奴だろうが、後味は良くない。

☆ 町田さんの「彼女たちは楽園で遊ぶ」、朝井さんの「イン・ザ・メガチャーチ」、そして湊さんの「暁星」。出だしの数ページを読んだ限りでは、「暁星」が面白そうだ。

 

★ さて今日は、大沢在昌さんの「鮫島の貌」(光文社文庫)から「雷鳴」を読んだ。

★ 新宿の小さなバー。雷鳴が響く豪雨の中から一人の男が店に入ってきた。ずぶ濡れで、ウイスキーのお湯割りを注文する。堅気の人間ではない。男は自ら、流転の日々を語り始めた。

★ そんな時、もう一人店に入ってきた。こちらもただ者ではない。新宿の裏社会に名を知れた鮫島刑事だ。

★ 薄暗いバーの中で、ギリギリの心理戦が展開する。

★ 短い作品だが、情景が目に浮かぶ。

 

☆ 冬期講座は4日目。あと6日。今年は残り2日。あちこちで「良いお年を」の声を聞くようになった。

 

鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集 (光文社文庫)